
人気スコッチウイスキー
「ザ・グレンリヴェット」
スコッチウィスキーの歴史には密造の時代があります。
18世紀にスコットランドがイングランドに統合されて以降、ウィスキーには高い税金がかけられるようになりました。
そこで、スコットランドの人々は山奥の深い谷間で、
こっそりとウィスキーをつくっていたのです。
イングランド政府がもちろん取り締まりをしたのですが、あまりの密造の多さに音をあげ、税金を下げる対策に方向転換したのでした。
そして密造所から初めて政府公認蒸留所として認可されたのが、このグレンリヴェットでした。
おかげで、昔の密造酒仲間からは裏切り者扱いされ、非難をされました。
しかし、逆に公認されたことでウィスキーは人気を博したのです。
すると、非難していた密造酒仲間が勝手に「グレンリヴェット」という同じ名前で酒を売り始め、訴訟が起きたりしたそうです。
それ以来、「本物のグレンリヴェットである!」と名前の上に
「ザ」
をつけ、今の
「ザ・グレンリヴェット」に至ったそうです。

スコッチウイスキー
「ボウモア」
スコットランドでは、生産地によって特徴あるウイスキーが造られています。
このボウモアはスコットランドのアイラ島が生産地で、
アイラ島の中でも北部は比較的軽やか、南部は重厚なモルト、このボウモアは島の中心にあり、北部と南部の中間的な風合いになります。
アイラのモルトウイスキーといますと、スモーキーの主張の強さが特徴ですが、このボウモアは少しスモーキーさを抑え、その分フルーツや花などの華やかな香りが織り交ざっています。
色は濃く、力強い味わいながらも、アイラの中では飲み易い味わいかと思います。
アイラモルトを試してみたいかたにオススメの一本です。
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